2008-10-29(Wed)
『ゾンビ伝説』
「ゾンビ伝説」(1987・米)
ハイチで研究を進める青年デイヴィスは、ある製薬会社に命じられ、ハイチの死者が蘇る秘密について探っていた。しかしその裏には秘密警察の存在が絡んでおり、デイヴィスはハイチの闇の部分へと足を踏み込んでいく・・・。
ブードゥ教で実際に行われている儀式について描いたゾンビ映画。
初めて観ました、ブードゥ・ゾンビ。
今でこそ猛ダッシュ系など数々の進化を遂げているゾンビでありますが、この映画はいわゆる元祖ゾンビというやつです。現在のゾンビの元ネタとなっている、ブードゥ教の死者の蘇りについて描いております。
昔特集なども組まれていましたよね。こんな事なら、当時もっと真剣に観ておくんだった・・・。
ちょっとブードゥ・ゾンビに手を出してみるか、と軽い気持ちで借りたのですが、いやいや、なかなか侮れませんよ、この映画。
よくあるどうしようもないD級映画かと思いきや、結構ストーリーがしっかりしているんですよね。要所要所にゾンビについて研究する青年の活動記録を挟み込み、一種の疑似ドキュメンタリーを観ているかのような感覚に陥らせます。
ゾンビ映画・・・というよりはブードゥ教を中心とした映画なので、現代のゾンビを想像すると少々ガッカリしてしまうかもしれませんが、ブードゥ教の概要やゾンビパウダーについて等詳しく描写されているため、ブードゥ・ゾンビの入門編としても使える映画です。ハイチの政治的な背景も盛り込まれており、なかなか見応えがあります。
監督は「エルム街の悪夢」や「壁の中に誰かいる」のウェス・クレイヴン。彼の映画は「スクリーム」以外未見なので、今度彼の代表作を観てみようと思います。
(「パリ、ジュテーム」にも参加していたらしい。一体どの作品だったんだろう・・・。)
宗教が題材のためか、全編神話めいたタッチの映画でした。現実と霊界が入り乱れる感じは、どこかフルチのゾンビ映画を彷彿とさせます・・・。
とりあえずゾンビ好きは必見です!
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