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2008-10-29(Wed)

『ゾンビ伝説』

serpentrainbow

「ゾンビ伝説」(1987・米)

ハイチで研究を進める青年デイヴィスは、ある製薬会社に命じられ、ハイチの死者が蘇る秘密について探っていた。しかしその裏には秘密警察の存在が絡んでおり、デイヴィスはハイチの闇の部分へと足を踏み込んでいく・・・。
ブードゥ教で実際に行われている儀式について描いたゾンビ映画。


初めて観ました、ブードゥ・ゾンビ
今でこそ猛ダッシュ系など数々の進化を遂げているゾンビでありますが、この映画はいわゆる元祖ゾンビというやつです。現在のゾンビの元ネタとなっている、ブードゥ教の死者の蘇りについて描いております。
昔特集なども組まれていましたよね。こんな事なら、当時もっと真剣に観ておくんだった・・・。

ちょっとブードゥ・ゾンビに手を出してみるか、と軽い気持ちで借りたのですが、いやいや、なかなか侮れませんよ、この映画
よくあるどうしようもないD級映画かと思いきや、結構ストーリーがしっかりしているんですよね。要所要所にゾンビについて研究する青年の活動記録を挟み込み、一種の疑似ドキュメンタリーを観ているかのような感覚に陥らせます。
ゾンビ映画・・・というよりはブードゥ教を中心とした映画なので、現代のゾンビを想像すると少々ガッカリしてしまうかもしれませんが、ブードゥ教の概要やゾンビパウダーについて等詳しく描写されているため、ブードゥ・ゾンビの入門編としても使える映画です。ハイチの政治的な背景も盛り込まれており、なかなか見応えがあります。
監督は「エルム街の悪夢」や「壁の中に誰かいる」のウェス・クレイヴン。彼の映画は「スクリーム」以外未見なので、今度彼の代表作を観てみようと思います。
(「パリ、ジュテーム」にも参加していたらしい。一体どの作品だったんだろう・・・。)

宗教が題材のためか、全編神話めいたタッチの映画でした。現実と霊界が入り乱れる感じは、どこかフルチのゾンビ映画を彷彿とさせます・・・。
とりあえずゾンビ好きは必見です!





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2008-10-28(Tue)

『卒業』

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「卒業」(1967・米)

大学を卒業し、将来有望な青年ベンは、卒業パーティで両親の友人であるロビンソン夫人に誘惑される。最初は拒んだベンであったがその内二人は密会し情事を始めるようになる。しかし大学から実家に帰ってきた夫人の娘に、ベンは恋心を抱いてしまい・・・。



これほどまでにダスティン・ホフマンを可愛いと思ったのは、この映画が初めてです。あんまり男の人に可愛いって言葉は使いたくないのですが・・・、それでもこの言葉を使わずにはいられない。この映画のホフマンに、全ての女性が母性本能をくすぐられた事でしょう。
序盤の、背伸びしつつもいつも空回りで、オタオタする主人公の様子に思わずニヤニヤ。若者の無鉄砲さといいますか、好奇心といいますか、そういった微妙な心理が非常に丁寧に描写されている映画だと思いました。
自分の将来について不安を抱く主人公の様子は、現代の若者たちにもどこか通じるものがあるかもしれませんね。大学卒業間近になってから、もう一度観たい映画です。

ジャンルは青春コメディといった感じで、一つひとつのネタがツボに入り、終始笑いっぱなしでした。そして笑いの中にも怒りがあったり、焦りがあったり、全体的に甘酸っぱい、思わず口元がゆるんでしまうようなそんな幸せを感じるストーリーです。ホフマンのキャラクターが非常に魅力的ですし、ロビンソン夫人の存在も良い感じです。
そして何よりこの映画、音楽が凄く良い
シーンの箇所に度々挟まれる音楽がいちいちこの映画とマッチしていて、とても心に残ります。特に「The sound of silence」は、何回聞いても飽きません。

若さゆえの過ち、若さゆえの暴走・・・、嗚呼、若さって素晴らしい!観た後そう叫びたくなるような、青春映画の傑作。
最近観た映画の中で、一番のヒットです。すべての若者に観てほしい。





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2008-10-26(Sun)

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

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「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(2007・米)

ある判事の陰謀によって最愛の妻を奪われ、無実の罪で終身刑をくらった理髪師が、十数年の月日を経てフリート街に戻ってきた。しかしかつての彼の面影はなく、判事に復讐心を燃やす殺人マシーンと化していた。そして彼の店の下には売れないパイ屋を営む未亡人が住んでおり、彼らはあるとんでもない商売方法を思いつく・・・。
暗いテイストのミュージカル映画。


ティム・バートンとジョニー・デップって、何回コンビを組んでいるのでしょう。いい加減飽き飽きといいますか、少々新鮮味に欠けますね・・・。

本作は「スリーピー・ホロウ」を彷彿させるゴシック・ホラー、そしてミュージカル映画です。
「ヘア・スプレー」の時も書きましたように私はミュージカルというヤツどうもが苦手で、この映画もミュージカルと聞いて少々不安だったのですが、意外とすんなり話に入っていけました。曲のインパクトが弱い気もしましたが、あまり音楽音楽していない曲調のため普通の映画と同じ感覚で鑑賞する事ができます。
あとティム・バートンの造形美術は毎度の事ながら良い。好きです。

さて、私がこの映画を観賞する上で一番期待していたのは人肉パイのシーンなのですが、それについては少々期待外れでございました。
人肉パイが出てくるシーンはほんの少しですし、トッドと未亡人の異常性が足りないように感じます。非常に人間的ですし、"悪魔の理髪師"というと少々疑問が残るわけです。
なのでホラー映画としてはいま一つ。もっと2人にハチャメチャやって欲しかったです。

つまらなくはないですが、面白くもない映画です。
やはり昔と比べてティム・バートン映画、質が落ちたな~・・・と思わざるをえません。
とりあえず次回作に期待しておきましょう。





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2008-10-24(Fri)

『シャイン』

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「シャイン」(1995・豪)

雨が激しく降り注ぐある夜、恨めしげにガラス越しのピアノを見つめる男が一人。それは、かつていくつものコンクールに出場し優勝した実績を持つピアニスト、ディヴィッドであった。音楽と家族に過剰な執着心を見せる父親の指導の元、子どもの頃からピアノを弾き続けてきたディヴィッド。彼の挫折から復活までの軌跡を描くヒューマンドラマ。
天才ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットの実話の映画化。


「4分間のピアニスト」の影響で、ちょこっとピアノ映画に目覚めてしまった私です。
この「シャイン」も、非常に演奏シーンが素晴らしい映画ですね。
劇中で、あるピアニストが「ピアノはタフなスポーツだ」と言うセリフがあるのですが、正にその通りなのだとこの映画を観て思いました。髪を振り乱し、顔中汗でビッショビショになりながらも、ただただ鍵盤をたたき続けるその姿はやはり圧倒されるものがあります。
私の中でピアノというと、優雅に静かに演奏する、おしとやかな楽器だというイメージが強いのですが、「4分間のピアニスト」、この映画と立て続けに観てそのイメージはガラリと変わってしまいそうです。
ピアノって格好良いですね。私も小さい頃に習っておきたかった。

ピアノの演奏シーンもこの映画の魅力の一つですが、なにより良いのがディヴィッドのキャラクター。
幼い頃からピアノ一筋でずっとピアノと共に生きてきた、そんなディヴィッドがピアノと向き合う姿から何とも言えない気迫を感じます。さらに精神病を患いつつも非常に自由で、そして非常に魅力的。演じ抜いたジェフリー・ラッシュ、見事です。

この映画、もっと美談っぽく撮ろうと思えば、いくらでも撮れる題材だったのではないでしょうか。しかし只の美談で終わらせてしまったら、ここまでの感動は無かったのかもしれませんね。
のびのびと自由に生きるディヴィッドの姿に、勇気をもらえます。

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2008-10-21(Tue)

好きなもの語りNO.1~「ゴースト・ワールド」

ghostworld1

「ゴースト・ワールド」(2000・米)

これからは、好きな作品やら俳優やらについてちょくちょく語っていきたいと思っちょります。
ってことで、第1回目は「ゴースト・ワールド」~。

イーニドとレベッカかは大衆を憎み、サブ・カルチャーを愛する親友同士。高校卒業後もそのままの関係が続くかと思いきや、これからの将来についての意見の相違により、次第に関係が悪化していく。そんな中イーニドは、レコードオタクの中年シーモアに興味を抱き・・・?
アメコミを原作とし、10代の複雑な感情を上手く表現した青春映画の傑作!



ghostworld2


この映画は好きという次元を超えて、私の運命を変えた映画であるといっても過言ではありません。
時はさかのぼること3年前。私が高校1年生の時の事でした。当時私は寮生活。この寮が非常に厳しい所でして、沢山のルールと厳しい先生・先輩の目に囲まれ、プライバシーほぼゼロの緊迫感に包まれた生活をしておりました。あの厳しさが今となっては非常に有り難かったのですが、当時の私には苦痛そのもの。何度も何度も寮をやめたいと考え、訴え、泣き叫ぶ毎日です。いい年の子どもがみっともないですね。

そんな中出会ったのがこの「ゴースト・ワールド」です。
最初のノリノリなインド音楽に始まり、イーニドとレベッカのくだらない会話・遊び、シーモアのキモ可愛さ、センスを感じるファッション、カメラ・ワーク、そして虚しさの残るあのラスト・・・。
この映画で嫌いな所が一切ありません。その位私にとっては大切で、貴重な映画です。

では何故この映画が私の運命を変える事になったのかといいますと、イーニドと自分の姿がダブったんですよね。
周りのものは全部否定し、不満を抱き、いつも周りが変わってくれるのを待っているが、その反面寂しがり屋で、誰よりも他人に必要とされたいと感じている。
そんなイーニドを観ていると非常に複雑な気持ちになると同時に、この世界で生き抜く力、"ダメに生きる"力を貰えたような気がしたのです。うまく言葉では言い表せないのですが、この映画に少なからず刺激を受けて、私は青春時代を乗り越えたのでした。

10代ってのは本当に難しい年ごろだと思います。
この映画ではそういった感情の高ぶりだとか、価値観だとか、非常に丁寧に描写されているので、ちょっとひねくれた女子なんかに強くお勧めしたい所です。


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2008-10-18(Sat)

『クレイマー、クレイマー』

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「クレイマー、クレイマー」(1979・米)

美術系の会社に勤めるテッドは先ほど副社長から昇進についての話を聞き、順風満帆な日々を過ごしているはずだった。しかし自宅へ帰るといきなり妻に別れを告げられ、7歳の息子を残して彼女は家から出ていってしまう。それから息子と2人の共同生活を始めるテッドだったが、次第に彼の心情に変化が生まれてきて・・・?


ハート・ウォーミングな家族再生物語なのかと思いきや、結構シビアな話なんですね・・・。
今まで家庭に無関心だったが熱心に仕事をし、18ヶ月間息子のビリーのために尽くした夫と、8年間家庭のために尽くしてきたが、自分さがしのために家庭を置き去りにした妻・・・。男の視点から見た家庭と、女の視点から見た家庭を同時に描いております。女の人と男の人で、観た後の感想が変わってきそうですね。

身勝手な妻や思う通りにいかない現実にイライラしながらも、それでもテッドが真っ直ぐ生きられたのは子どもの存在があったからこそ。子役の子がめちゃくちゃ可愛いんですよね~。ダスティン・ホフマンといいメリル・ストリープといい、俳優の演技がとにかく良いです。全員ハマリ役でした。
この夫婦は中盤から親権をめぐって裁判を行っていくのですが、こういった泥沼な展開にも関わらず自己中心的な考えや欲望など、不快感を感じるものが一切ありません。むしろ子どもに対しての愛情が画面いっぱいに伝わってきて、その愛の深さに悲しくなります。
人間ですから、すれ違いを起こすのはごく自然で当たり前なこと。ですがお互いに相手を認め、肯定し、歩み寄っていけさえすれば、物事が良い方向に変わっていくはずなのに・・・、難しいですよね。微妙な距離感や歩み寄れない心が、なんともくすぐったいです。
家族に一番必要なものは何なのか?家族の在り方について問いかける、深い映画でした。

主役がそれなりに良識のある夫婦だったからこそ後味の良いラストで終われたものの、現実には更にひどい親がごまんと居るわけですからね・・・。この映画を観て考えを改めてもらいたいものです。





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2008-10-17(Fri)

『羅生門』

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「羅生門」(1950・日)

降り注ぐ激しい雨の中、羅生門で雨宿りをする男が3人。その中の2人が世にも恐ろしい事に遭遇したのだと、ある出来事について語りだす。それはある男の殺人をめぐった話であり、話を聞いていく内に、人間の醜さ、本性が浮き彫りになっていく・・。
芥川龍之介の「藪の中」の映像化。


「羅生門」・・・。このタイトルを聞いて真っ先に思い出すのは、婆さんが死体の髪の毛をむしってかつらを作る芥川龍之介の「羅生門」。なのでこの映画もその話の映像化なのかと思いきや、全然違うストーリーなんですね。
なんとも紛らわしいタイトルをつけたものだ・・・。

芥川の「羅生門」を想像して鑑賞したので少々出鼻をくじかれた感はありましたが、非常に面白い内容でした。
羅生門で雨宿りする男の回想から始まり、ある男の殺人をめぐって裁判?が行われます。そして男の妻、夫婦を襲った山賊、霊媒師によって降臨した殺された男の霊(なんじゃそりゃ)が証言台に立つ訳ですが、それぞれが全く違った証言をするのです。一体何が真実なのか?男を殺した犯人は誰なのか?様々な謎を残しつつクライマックスへともつれ込む訳ですが、ここまでの展開が非常に上手いんですよね~。

芝居臭さを感じ現実味を感じない序盤・中盤の流れから、一気に人間の生々しさ、醜さを突きつけられるクライマックスへ。この映画に託されたメッセージは深く、荒々しさを感じる映像とは対照的に非常に文学的な作品でした。
荒廃した地、羅生門で語られていく人間の本質に物悲しさを感じつつも、非常に惹きつけられる映画です。

多襄丸演じる三船敏郎の笑い声が凄く不快・・・。でも耳に残ります。
黒澤監督ってやっぱり凄いんだな~と再認識しました。これから除々に彼の監督作を観ていこうと思います。






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2008-10-16(Thu)

『潜水服は蝶の夢を見る』

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「潜水服は蝶の夢を見る」(2007・仏/米)

「ELLE」の編集長であるジャン=ドミニック・ボビーは、昏睡状態から目を覚ますと見知らぬ病室に横たわっていた。脳梗塞により体中の筋肉が麻痺し、動かせるのは左目のまぶただけ。体の自由が効かない。喋ることさえ出来ない。自分の運命に落胆するジャンだったが、ある日自分の体験談を描いた本を出版する事を決意する・・・。
実話の映画化。


久し振りに映画を観てしゃくり上げるほどの大号泣をいたしました。
こんなに泣いたのは「マイ・ドッグ・スキップ」以来です。
いや~、凄い映画ですよ。これ。

まず映像が非常に美しいです。主人公目線からのカメラワークに始まって、主人公の妄想、現実、過去のエピソード・・・、ありとあらゆるシーンが芸術的。光の反射がとても綺麗で、透き通るような透明感のある映像群に目を見張りました。特に主人公の涙で視界が霞むシーンは・・・、憎い演出ですな~。
アート系の映画って、"映像に凝り過ぎていてストーリーを重視しない"。そんなイメージが私の頭の中をついて回り、ずっと苦手意識を持っていたのですが、この映画のおかげでそういった偏見も無くなりそうです。
普通の人間ドラマとしても、そしてアート作品としてもお楽しみいただける映画だと思います。

「感動する」とか「考えさせられる」とか、そういった言葉で括るとどうしてもちゃちな響きになってしまい、うまく言葉で表現できないのですが・・・。観ている人の心に迫りくる映像群と、全編に溢れ出すようなジャンの生命エネルギーに、圧倒されると同時に自然と涙が出てくるのです。
とにかく凄いです。そして面白い。

関係ないですけど、フランス語ってなんだか良いですね。発音とか、なだらかな喋り方がかなり好きです。今度フランス語の授業を取ってみようかしら・・・。






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2008-10-14(Tue)

『4分間のピアニスト』

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「4分間のピアニスト」(2006・独)

女子刑務所でピアノの教師を務めるトラウデは、ある日ジェニーという少女と出会う。彼女はかつて数多くのコンクールで入賞した経験のあるピアニストだった。彼女の類稀なる才能を見出したトラウデは、コンクールに出場させようと猛練習を始めるのだが・・・?



素行不良の少女にピアノを教え、コンクール出場を目指す・・・。これだけ聞くと女教師と生徒との交流を描いた爽やかな青春モノの様にも思えるのですが、それだけでは終わらないのがこの映画。光と影が入り乱れる、非常に繊細なストーリーです。
不良少女の更生物語というよりは、どちらかと言うと老女の心境の変化が主に描かれています。保守的な老女が才能に満ち溢れた前衛的な少女と出会うことによって、過去の自分と向き合い、心境に変化が生まれていく・・・。偏屈ばあさんを演じたモニカ・ブライブトロイ、非常に良い味を出してます。

この映画で何より凄いのは、やはり数々のピアノの演奏シーン。
個人的には2人が初めて出会った時にジェニーが弾いていた曲が印象的でお気に入りなのですが、必見なのはラストの演奏シーン。とにかく凄い。凄いです。聴いている最中、ずっと鳥肌が立っていました。この演奏シーンだけでも、この映画は観る価値があり!・・・というよりも、あのシーンありきの映画といっても過言ではありません。
ピアノ演奏会に行くと必ず睡魔と闘っている私ですが、この映画だけは自然と心がひきつけられました。先ほども触れましたように特にラストの演奏シーンは圧巻で、ピアノ音楽で泣いたのはこれが初めてです・・・。

全編暗いタッチの映像ではありましたが、パワーに溢れた個性的な映画です。






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2008-10-13(Mon)

『アメリカン・ティーン』

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「アメリカン・ティーン」(2008・米)

インディアナ州で暮らす高校生たちの最後の1年を追ったドキュメンタリー。人気者、バスケ部の花形、オタクなど様々な形での高校生活を描きだす。


最近昔の映画ばかりを観賞していたので、たまには最新作を観に行くことに。
青春映画が大好きな私としてはこの映画を逃す手はあるまいと、意気揚揚と新宿まで出向いたのですが、正直、微妙な映画でした。

まず、所々に挟まれるアニメーションが非常にうざったいのです。
若者たちの心情を上手くアニメーションで再現したつもりか分かりませんが、逆効果以外の何物でもありません。途中でアニメーションが挟まれるたびに集中力が途切れ、不快感が後を引きます。全く心に響いてきません。余計な小細工はせず、真正面から若者たちの本音を撮り続けて欲しかったものです。

他にも出演する子たちにあまり魅力を感じなかったり、綺麗事のような終わり方も気に食わなかったりと、色々不満はあるのですが、声を大にして言いたいのは、なぜ日の当たらない高校生たちにあまりスポット・ライトを当てないのか、という事です。
私は「ウェルカム・ドールハウス」や「バス男」などダメ人間映画が大好きで、彼らの存在なくしては青春映画を語れない、とまで思っているのです。なのにメインとなるのは学校の中心人物ばかりで、日の当たらない代表のジェイクも役不足感が否めません。
最終的に「みんなハッピー、めでたしめでたし」で終わるこの映画ですが、果たしてこれで本当に10代のリアルを描ききっているのか?という疑問が残る訳です。
もっとシリアスで切り口の鋭いドキュメンタリーを期待していた私には、少々ガッカリする内容でした。
軽い気持ちで観るのにちょうどいいドキュメンタリーですね。

あと、本編の前に「ジャパニーズ・ティーン」という、何かのコンテストで入選したらしきドキュメンタリー(?)が流れるのですが、これがまービックリする程つまらない
無駄に長いので、観る前に一気にテンションが下がってしまいました・・・。どうせなら映画の最後にオマケとして上映して欲しいものです。強制的に観させられるのは辛い・・・。






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2008-10-12(Sun)

『JFK』

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「JFK」(1991・米)

1963年11月22日、テキサス州ダラスでケネディ大統領が暗殺される。地方検事であるギャリソンはこの暗殺事件の究明に乗り出すが、政府等の圧力によって捜査は難航。果たして真実は何なのか。
ギャリソン検事の著書『JFK/ケネディ暗殺犯を追え!』とジム・マースの『クロスファイア』を基とした、ケネディ暗殺事件に迫る社会派映画。


今年でケビン・ベーコンのファン歴が6年目に突入します。飽き性の私がここまで"好き"を持続させているのはある意味奇跡のようなもので、きっとケビンは一生好きな俳優になる事でしょう。
さて、彼の出演映画はレンタルされているものならば一通り観終えた私でありますが、なかなか手を出せずいにいた映画があります。それがこの「JFK」。
何故かといいますと、ただ単純に長いから。上映時間は206分、約3時間半にのぼる大作です。「ロード・オブ・ザ・リング」でもギリギリだった私が、果たして3時間半も耐えられるのか?とずっと観るのを躊躇していたのですが、非常に素晴らしい傑作でございました

テーマだけを聞くと少々小難しい映画のようにも思えるのですが、実際の映像を交える等非常に観やすい構成で、事件に関してそれ程詳しくない私でもすんなり映画の中に入っていくことができました。普通のミステリー作品としても、見応えのある映画です。
ただ実際の映像と作られた映像がごっちゃになって分かりづらい部分も多々ありますので、事前に事件に関して基礎的な知識を身につけておく必要があるかもしれません。
圧倒的な構成力と、出演者の熱演で、3時間半という長さを忘れさせてくれる凄い映画です。

陰謀説、というと記憶に新しいのが9.11テロ。これに関しても多くの検証ドキュメンタリーが出回っていますが、そういった映画と本作で共通に言えることは、何が真実か判断するのは私たちであるという事
この映画、少々相手側に対して悪意のある描き方をされていていたりするのですが、オリバー・ストーンはケネディ暗殺事件に対する一つの見解を提示しているだけであって、私たちに対して同意する事を強要していません。あくまで判断するのは観る側である私達なのです。
何が真実で、何が嘘なのか。何が正義で、何が悪なのか。
とりあえず私たちに出来るのは周りで語られている意見を聞き、調べ、自分の力で考えてみることですよね。

軽い気持ちで観た映画ではありますが、色々と考えさせられることの多い映画でした。
2029年(だっけ?)の資料の公開を、今から楽しみにしています。



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2008-10-11(Sat)

『シャークアタック』

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「シャークアタック」(1999・米)

親友の死をきっかけに、海洋学者のスティーブは彼の勤めていたアフリカの海洋生物研究所に出向く。そこは凶暴化したサメに大量発生によって魚が激減した、さびれた港町だった。原因を究明しようと探るスティーブだったが、その裏にはある巨大な陰謀が渦巻いていて・・・?


サメのパニック映画、実はこれが初めてだったりします。「ジョーズ」や「オープン・ウォーター」は未見ですし、「ディープ・ブルー」もチラッと観ただけ。
唯一観たのは、「サンゲリア」伝説のシーンサメvsゾンビだけです。あれは笑えました。が、サメ映画ではありませんよね。
本当は「ジョーズ」を観ようと思っていたのに何故この映画を鑑賞することにしたのか、自分でも謎な所です。

この映画、低予算での製作だからなのか、サメと人間のシーンが別撮りで行われております。なのでサメが人間に喰らいつく、といったグロテスクなシーンは全く出てきません。音楽とカメラワークのみで、サメに襲われる恐怖を描きだしているのです。しかしそれだけではどうしても緊迫感に欠けてしまい・・・、見せ場であるはずの主人公とサメとの対峙のシーンも、いまいち盛り上がりに欠けていたように思います。
音楽にもそれほどパニック感がなく、すべてのシーンが単調で、D級臭溢れる映画でございました。

そして映画が進むにつれて、サメの裏側に隠された陰謀が明らかにされていくわけですが、途中からあれ・・・?これ・・・サメ関係なくね?な展開へと移っていきます。山奥の民族など設定をうまく生かし切れていない上、最後まで引っ張るだけ引っ張っといておいてオチも少々弱いです。
サメを脅威の対象とせずあくまで自然の一部としてみせる展開は、やはり主人公が海洋学者だからでしょうか。サメと人間の壮絶な戦いを思い描いていた私には少々拍子抜け。結局、一番悪いのは人間って事ですかね。

調べてみたところ、この映画、続編もあるようです。
この映画をシリーズ化するとは・・・。少し気になるところです・・・。






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2008-10-09(Thu)

『砂の器』

sunanoutuwa

「砂の器」(1974・日)

東京都蒲田で、60代男性の遺体が発見される。殺害した犯人を突き止めようと調査を開始する刑事達だったが、その裏には悲しい真実が隠されていて・・・。
松本清張原作。親と子の"宿命"を描いた、悲しくも美しい物語。


観終わったあと、心が震えました・・・。
刑事たちによる殺人事件の調査から始まり、真実を突き止めていくまでのストーリー展開が非常にうまいのですが、それら全てが頭の中から吹っ飛ぶ位、後半で語られる真実に心をかき乱されます。
とにかく一つひとつのシーンが強い、力強いんです。刑事たちの調査の過程や回想シーンなどで全国各地のあらゆる風景が映し出されていくのですが、それら全てのシーンが非常に美しい。そしてそのバックで流れる音楽がとても力強く、人間の泥臭さといいますか、正に"宿命"というものを感じずにはいられないのです。

和賀演じる加藤剛が、非常に上手い演技をするんですよね~。
力強いのだけれど脆くて、ただひたすら貪欲で、ラストの演奏会での和賀の表情が、この映画の全てを物語っている気がしました・・・。
先日亡くなられた、緒形拳さんも出演しています。

人間は誰しもが宿命を背負って生きている。そしてその宿命からは、誰も逃れることが出来ない。追い払えない。そんな人間たちを不幸だと思うか、はたまた愛おしいと思うか、それは観ている者の捉え方次第・・・。
深い映画。巡り合えて良かったです。






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2008-10-08(Wed)

『映画に愛をこめて アメリカの夜』

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「映画に愛をこめて アメリカの夜」(1973・仏)

ある監督が新作映画を撮るために、ニースで撮影を開始する。しかし妊娠したり、不倫したり・・・といった出演者のトラブルによって撮影は難航。果たして無事映画は完成するのか??
映画撮影の裏側を追った人間ドラマ。


あらすじにも書きましたように、これは映画の撮影開始から完成までの様子を描いた人間ドラマです。フランソワ・トリュフォー監督自身が映画の中で監督を演じており、なかなかリアリティのある内容でございました。
映画を撮影する上での楽しさ、大変さ、喜び、悲しみ、色々なものが込められており、トリュフォー監督の映画に対する深い愛情を、感じずにはいられません。監督の細かい指示、俳優・スタッフのドタバタ具合など慌ただしい撮影シーンがとても楽しいです。
「映画撮影は駅馬車のようだ。期待は薄まり、ただただ目的地につくことを願う」
このセリフが非常に印象的でした。
(すいません、セリフの言い回しはうろ覚えです。。。)

ただこの映画、登場人物がかなり多いので、誰が誰だか役どころを理解するのにとても時間がかかりました。
「○○が~した」などと言われても、一体誰のことを言っているのやらサッパリ分からず、いまいち話に乗って行けません。観ている者の理解力の問題なのかもしれませんが、そこが少し残念な所でした・・・。

映画に携わる人間ならば、誰もがウンウンと頷くような、そんな内容の映画なのでは無いでしょうか。
何分わたしはズブの素人なもので、共感しづらい部分はありましたね。何年後かにもう一度、この映画を観たいものです。




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2008-10-06(Mon)

好きな 映画 予告編

動画をベタベタ貼って重くなると思うので、隠しておきます。
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2008-10-04(Sat)

日記と、「Lの世界」

映画レビューでは無いので、一応閉じときます。
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2008-10-02(Thu)

『盲獣』

mohju

「盲獣」(1969・日)

売れかけのモデル島アキは、ある日盲目の彫刻家みちおに誘拐され、アトリエの中に監禁されてしまう。なんでもアキをモデルとした"触覚"で楽しむ彫刻を作りたいというのだ。最初はあの手この手で逃げようと画策するアキだったが、その内彼の母親も巻き込み、奇妙な世界へとのめり込んでいく・・・。江戸川乱歩原作の、アブノーマル・ムービー。
_____________________________

恥ずかしながら私、日本映画を殆ど鑑賞した事がございません。黒澤や北野など、観てみたい映画は山ほどあるのですが、どうもビデオ屋で手が伸びず。このままではいかん!と、とりあえずお気に入りの映画レビューサイトで絶賛されていた増村保造の「盲獣」に手を出すことに。
しかし私は、どうやら入口を完璧に間違えてしまったようです。

最初から最後まで異常な世界観を持つこの映画。その異常性は、アキが監禁されるアトリエに表されています。
壁には無数の目、鼻、耳、腕などの体の一部の彫刻が埋まり、そして中央には巨大な女体の彫刻が・・・。この彫刻は、男がマッサージ師として大勢の女に触れてきたからこそ出来た作品だというのです。
主犯の男だけが異常なのかと思いきや、彼の母親も息子を溺愛するあまりに行動がおかしい。こんな所に監禁されたら、どんな人でも気が狂いそうになるでしょう。
この異常な空間だけならず、船越英二演じる男の得体の知れない不気味さとマキの淡々とした語り口調が、観ている者の不快感を誘います。
約40年前の作品にも関わらず真似できない独特な世界観で、この現代に観ても非常に新鮮な映画でした。

・・・とまぁ、途中までは普通に楽しめたのですが、途中から何故かこの映画、SM、自傷といったアブノーマルな世界へと突入していきます・・・
只でさえ異常な世界観に困惑しているのに、ここまで来るとついていけません。唖然としたまま映画が終ってしまいました。絶望的なラストシーが、目に焼き付いて離れません。
この独特な世界観は結構好きなのですが、久し振りの日本映画鑑賞だと思うと少しパンチが効き過ぎていたかな、と思います。次は軽い日本映画を観よう・・・。





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2008-10-01(Wed)

『パリ、ジュテーム』

parisjetaime

「パリ、ジュテーム」(2006)

パリを舞台に色々な愛の形を、コーエン兄弟やガス・ヴァン・サント、アレクサンダー・ペインなど世界各国の監督たちが1話5分で魅せるオムニバス。日本からは諏訪敦彦監督が参戦しています。
朝方から深夜、色々な場所で、色々な目線で、彼らがみる"パリ"がこの5分の中に凝縮されています。
_____________________________

オムニバス、というやつを初めて観ました。なかなか興味深いですね。
一つひとつの作品でその監督の個性がにじみ出ているため、最後まで飽きずに楽しめますし、とても見応えのある映像群でした。
コメディからアート系、現実的なものから幻想的なものまで、1粒で18度美味しい。そんなお得感満載な映画です。

この映画で良いのは、パリの美しい部分だけを魅せる只のプロモーションで終わっていない所。
美しい景色と、汚い現実、その両極端のものをさらけ出すことによって、等身大のパリが見えてくるようでした。綺麗な部分も、汚い部分も、みんなひっくるめてパリが好き。
パリどころか海外旅行さえ未経験な私でも、パリを好きになってしまいそうです。

私のお気に入りのストーリーは、
少年の淡い恋を描いたグリンダ・チャーダの「セーヌ河岸」、
クスリと笑えるシルヴァン・ショメの「エッフェル塔」、
そして5分間という短い時間に男女のキラキラ光る日々をたっぷり詰めた、トム・ティクヴァの「フォーブル・サン・ドニ」
です。
このオムニバスから自分だけのお気に入りのストーリーを探すのも、また楽しいかもしれませんね。

(この映画の中にウィレム・ディフォーが出演していたらしいのですが、全く気がつきませんでした。「ハンガー」の時といい今回といい、どうやら私の目には彼の姿が映らないようです・・・。)




theme : 映画感想
genre : 映画

プロフィール

K

Author:K
大学1年生
小学5年生で映画に目覚める
でも映画の知識は初心者レベル
目標は大学卒業までに1000本観破です

【好きな映画】
「ゴースト・ワールド」
「ゾンビ」
「天才マックスの世界」

【好きな俳優】
ケビン・ベーコン
スティーブ・ブシェミ
エヴァン・レイチェル・ウッド

【好きな監督】
ウェス・アンダーソン
ジョージ・A・ロメロ

★前田有一の超映画批評★

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高校生時の映画レビューサイト「映画の森」へのリンク外しました。昔のレビューを晒すのが恥ずかしくなったので・・・。
もし見たいという方がいらっしゃったら、検索サイトで探せば出てくると思いますので、そこからどうぞ。



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